2013年 03月 23日
人に勧めておきながら、忙しくてなかなか足を運ぶことが出来なかった「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」展。気がついたら明日で展示終了だって。 “ うわっ、ヤバい ” ってコトで本日行ってきました(休日出勤の帰りに・・・・って所が少し悲しい)。 キャパの写真は勿論素晴らしかったのですが、それにもましてゲルダ・タローのゼラチンシルバープリントは本当に美しかったです。彼女の写真を見るのは初めてだったのですが、心魅かれる作品がたくさんありました。とても貴重な時間を過ごせたと、今もその余韻に浸っています。 僕の見た限りでは、約300点にのぼる作品の中で人物の写っていない作品は2つ(いずれもゲルダ・タローの作品)だけだったように思います。報道写真家として戦争の中に生きる人々をカメラに収めてきた2人なので、当たり前と言ってしまえばそれまでなのですが、でも本当はキャパを「報道写真家」なんていう狭義の言葉で括ってしまうのは間違いなのかもしれません。彼の視線は「戦争」に向いていた訳ではなくて、常に「人」に向いていたように思います。そんな事を改めて感じさせられた展示でもありました。 ・・・・・・ 美術館を出た後で、無性に人が撮りたくなりました。いつもなら少し躊躇や遠慮をしてしまうようなシーンですが、今日は勇気を持って更に一歩前へ・・・・・キャパに背中を押してもらいました。
by photonine
| 2013-03-23 22:10
| Monochrome
|
Comments(7)
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muya3094 at 2013-03-26 17:13
素晴らしい写真に出逢われたようで 羨ましいです! ^-"b
やはり 良くも悪くも「人」だと感じます、
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photonine at 2013-03-26 21:52
>muyaさん
見知らぬ人を撮るのはとっても勇気のいる事。他人のプライバシーに踏み込み、自分の価値観(いい画が撮れそう・・・・みたいな)だけを優先し正当化してしまう行為だからです。 「人々の機微」をそこに表現したい・・・・と考える時、必ずぶつかってしまう壁。難しいですね。本当は声を掛けてから、っていうのが一番良いのだろうけれど、ついついシャッターの方が優先になっちゃいます。いけませんよね・・・・。
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muya3094 at 2013-03-26 22:14
難しい問題ですねぇ~!
誰もが 一度はぶつかる壁かもしれません ・・・ スナップ撮りが大好きな私としては 永遠の難問だと感じています! 声をかけてから_ すると自然体が損なわれてしまいますし ・・・ ただ どうしても必要性がある場合は 後から声をかけて 承諾を得てからと 決めていますが ・・・ 本当に 難しいですね!
こんばんは。
ブログにコメントいただき、ありがとうございました。 私も会場を出てから駅に向かう道までの間、写真をたくさん撮りました。そうですか、人が写っていない写真は2点だけだったんですか。それはとても興味深い事実ですね。よく気づかれましたね〜。 スナップの悩みは皆同じですね。。。ほんと難しいです。
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photonine at 2013-03-27 12:40
>muyaさん
そうなんですよ。難問。トラブルだったり誰かを知らず知らずのうちに傷つけてしまったりとかいう状況は出来るだけ避けたいですからねぇ・・・・。 『どうしても必要性がある場合は 後から声をかけて…』 気が小さくて、それすら出来ません。強くならなければいけないなぁと反省です(笑)
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photonine at 2013-03-27 12:50
> NeoNさん
ご訪問、ありがとうございまーす。こちらこそよろしくお願いいたします。 『人が写っていない写真は2点…』見落としがなければ、た・ぶ・ん、そうだったと思います。どの写真にも必ず人が写っている写真展なんて、そうそう無いじゃないですか。ゲルダタローの写真を2~30点ぐらい見た所でそれに気づいて最初から数えなおしました。その後はキャパの最後の写真まで注意して見ていたので間違いはないと思いますが・・・・。 こちらもリンク頂きますね。今後ともM9-Pの事とか色々ご教示下さい。よろしくお願いします。
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